社団法人日本造園建設業協会　大阪府支部

自然と人間の共存をテーマに都市に森をつくる

　都市部のヒートアイランド現象、CO2による地球温暖化が深刻な事態を迎えています。これらを緩和するために、注目を集めているのが屋上緑化です。
　屋上緑化が果たす役割はCO2の吸収による地球温暖化の緩和、緑陰効果・蒸散作用などによるヒートアイランド現象の抑制、それに伴うビルの省エネ効果だけにとどまりません。都市部に生活する人々の目や心を癒すアメニティー効果、人体に有毒なガスの浄化作用、近年猛威を振るっている花粉を吸着し飛散を防ぐ働き、騒音の軽減など、多くのメリットをもたらします。都市部の緑が減少しています。屋上緑化は、都市の未来が必要としている、自然と人間の共生の新しい"森"をつくる技術と言えます。

なんばパークス

平成15年秋、大阪ミナミに新しい複合商業施設「なんばパークス」が誕生し、8階建ての段丘状の屋上約1万m²に、コウヤマキ、ヤマザクラやバラなどの花木ハーブや多彩な草花など235種類もの植物が配植され、斬新な屋上公園が関心を集め、同施設への入場者はオープン後一週間で190万人にも達したそうです。

株式会社辻本龍松園
http://www.ryushouen.com/

大阪市中央体育館

大阪市中央体育館は平成9年の「なみはや国体」の開催に向けて建設されました。半地下式ドーム型建築物の地上部33,000m²が自然環境の回復を図るゾーンとして計画され、「八幡屋公園」の一部として一般に開放されています。整備後7年を経たこのドームは、いまではすっかり樹木も茂り、市民の散策や憩いの場として親しまれています。